2008年6月16日月曜日

コーチとして気づかされたこと

クラブ員・保護者各位
 本ブログには試合成績、連絡事項以外載せないとしてきたところですが、子どもに気づかされたという話があったので、ちょっとだけ書かせてもらいます。
4年生チャンピオンズリーグ第1節
運悪く市の房総カルタ大会と重なり4年生がほとんど集まらず、2年生・3年生をかき集めても10人ということでの参加になりました。試合成績はすでに報告しているところですが、その中の一コマ。
低学年の甘木君(仮称)は、不断からも人の話を聞かず、独自の世界を持ってやっている子。でもサッカーは好きなようで、練習にはいつも出てくるし、試合に出ることも嫌いではありません。担当コーチも、低学年世代では、どれだけサッカーを好きにさせるかということをよく理解しており、鷹揚に見ています。
前半の1点を守りきれるかどうかといった後半最後の手に汗を握る5分。相手選手がペナルティエリアにドリブルで突入しました。甘木君はそのそばにいたことはいましたが、眺めていただけで、カバーに入った4年生とGKによって、何とかピンチを防ぐことができました。
結果オーライ。その子に注意(試合中は怒鳴ることになる)することもなく、カバーした子どもを誉めただけでその場は過ぎていきました。
試合終了後、選手が相手ベンチにあいさつに向かうとき、その子がこちらを見て「勝ったよー、コーチ。」と本当に嬉しそうに手を上げてきました。
コーチの目からは、ほとんどボールに絡むことなく終わったわけですが(この子の名誉のために言っておきますが、コーチの希望どおりに絡まなかっただけということです)、「あぁ、この子は自分なりに試合に参加していたんだなぁ。」とその時初めて気づかされました。怒鳴らなくてよかったと心から思った次第です。
誤解を招きたくないでのよけいなことを追記しますが、この話は私にとっての子どもに対する心構えを話したく、甘木君について批判したりする意図は全く無いという趣旨を御理解ください。
文責:3年生担当コーチ